今回は行政書士試験に合格しましたので、その勉強方法についてお話ししたいと思います。私は今まで法律の勉強を全くしたことがなく、独学で7ヶ月間取り組み合格することができました。どのような教材を使ったのか、またどれくらいの時間をかけたのかについてお話ししていきます。今回は3つの構成でお伝えしようと思っています。
1つ目が、行政書士に合格するまでにかかった時間やお金といった基本的な部分についてです。
2つ目が、使った教材ごとにどのように活用したのか、必要だったのかどうかを本音でお話しします。
3つ目が、4月から勉強を始めて11月までの間に毎月どの教材を使ったのか、また各月の模試の点数についてです。
では、早速始めましょう。
合格までにかかった時間と費用
行政書士試験に合格するまでにかかった時間ですが、4月から勉強を始めて11月の試験までの合計時間は591時間でした。これは毎日スプレッドシートに勉強時間を記録していたので、かなり正確な数字だと思います。ネットに書かれている「行政書士合格までの勉強時間」が600時間から1000時間といわれているので、ほぼその範囲内で正しい感覚かなという印象です。予備校に通えばもう少し早く合格できたのかもしれませんが、結果として591時間となりました。
合格までにかかった費用は合計で約7万2100円でした。内訳は行政書士試験の受験料、購入した教材、受けた模試などです。カフェでの勉強代などは含んでいません。本当に行政書士試験合格に必要だった教材費や受験料だけで7万2100円という結果になりました。詳しい教材ごとの内容については、第2章で改めて説明します。
使用した教材について
次に、どの教材を使ったのかを1つずつ紹介していきます。使った順にお話しします。
まず1つ目は「有機大学」です。これはYouTubeにアップされている行政書士試験に関する動画で、誰でも無料で見ることができます。これが本当に素晴らしくて、まず無料で見られること、そしてとてもわかりやすいことが魅力です。YouTubeには行政書士試験の一部の科目しか上がっていませんが、行政手続法や行政不服審査法などは解説があるので十分役に立ちます。行政事件訴訟法など一部は動画がなく有料講座で学ぶ形になりますが、私は購入せずに独学で補いました。それでも合格できたので、初学者には特におすすめです。
2つ目は「足別本」です。有機大学の動画を見た後、この足別本を徹底的に使いました。分厚いですが非常に良い教材です。私の使い方は、できなかった問題にチェックを入れて、次回はそこを重点的に解くという方法です。最終的には10周ほど回しました。うち5周は全問解き、残り5周はチェックをつけた問題だけを解きました。間違えやすいところは繰り返し解き、直前期には知識が曖昧になりやすい部分も含めて全体を回す時間を取りました。
3つ目は「行政書士 出るトコ千本ノック」です。これは足別本を簡略化したような教材で、薄くて取り組みやすいのが特徴です。最初はこちらで基礎を固め、その後足別本に移行するのがおすすめです。直前期には足別本と交互に使うことで相乗効果がありました。
4つ目は「合格革命 基本テキスト(合格トリセツ)」です。行政書士の基本知識が体系的にまとまっている辞書のような存在です。私は主に補助的に使っていました。特に有機大学の動画と併用する形で知識を整理するのに役立ちました。
5つ目は「記述式問題集」です。記述式についてはこの問題集と模試での問題しか取り組みませんでした。勉強時間が少なく、最終的に正答率は半分程度でしたが、1冊で記述と択一の一部をカバーできるので効率的でした。
6つ目は「行政書士合格道場」です。これはネット上の有料サービスで、過去問を大量に解けます。ただ、使うタイミングが大事で、私は最初に使ってしまい、あまり良くありませんでした。というのも、行政書士試験には必ず知識だけでは解けない選択肢が含まれるので、序盤にこれを使うと必要ない知識まで詰め込んでしまいがちです。直前期に本番形式で仕上げる目的で使うのが良いと思います。
7つ目は「行政書士判例集」です。判例が大量に掲載されていますが、結論として必須ではありません。ただ、モチベーション維持には役立ちました。法律に関する裁判の実例が載っているので、単純に面白く読めます。勉強に疲れた時やモチベーションが下がった時に読むと「法律って面白いな」と思えるので、入り口としては良い教材でした。
7つ目:スタディングの教材について
7つ目はスタディングの教材です。一般知識と初歩的な会社法に不安があったので、一番安いコース(3万円から3万5,000円くらいだったと思います)に加入しました。結論から言うと、ほとんど使いませんでした。ただ、僕は田舎に住んでいて車移動が多かったので、有期大学と合わせて移動中に耳で聞く教材としてはとても良かったと思います。
8つ目:アテル行政書士予想集
最後の8つ目はアテル行政書士予想集です。途中の実力を測るには非常に良かったと思います。特に模試は、ある程度勉強した段階で受けると、合格点の180点まであと何点必要なのかが明確に数値で出るので、やる気につながります。また、どの科目を伸ばすべきかも分かりやすいので、一冊は持っておいて損はないと思います。
各月の学習の進め方
第3章:4月から11月までの勉強方法
ここからは4月から11月まで、各月どのように勉強したかを簡単に話します。
4月
行政書士試験を受けるかどうか、まだ決め切れていなかったので本腰は入れませんでした。勉強時間は1日1〜2時間程度。使った教材はレックの「行政法合格の取説」で、憲法・行政法・商法・会社法を1か月かけて一通り読み切りました。
5月
主に3つの教材を使用。
1つ目は判例集。第2章でも話しましたが、読むだけでマーカーを引く単純作業を繰り返しました。意味はあまりなかったですが、知的好奇心を刺激され、モチベーション維持には役立ちました。
2つ目は有期大学。この頃から移動中や隙間時間に流して、基礎を固めました。
3つ目は合格道場。ただし、この時点では正答できずバツばかりだったので、もっと後で取り組めばよかったと感じています。勉強時間は4月と同じく1日1〜2時間程度。
6月
引き続き有期大学の動画を見て、専門ノックという教材も使いました。薄くて問題がまとまっており、知識が乏しい6月時点でも使いやすかったです。勉強時間は1日1〜2時間。梅雨の時期でモチベーションはあまり高くなく、維持が課題でした。
7月
7月から本格的に勉強を開始。1日3〜4時間勉強し、その大半を足別本に費やしました。この教材にもっと早く出会っていれば、5月や6月の過ごし方が変わっていたと思うほどです。足別本を中心に、分からないところは有期大学で補う形で学習を進めました。
8月
大きな出来事として模試を受けました。レックの到達度模試の2回目で、会場まで行って受験したのはこの1回だけです。結果は128点。3か月前でこの点数は絶望的に感じる人も多いと思いますが、僕にとってはゼロからの勉強でここまで取れたことが自信になりました。記述は6点しか取れませんでしたが、伸びしろを実感しました。8月も1日3〜4時間勉強を継続しました。
9月
この月も足別本を中心に、5〜6周目を回していました。模試で記述の点数が低すぎたため、記述対策も追加。9月は足別本と記述練習を徹底的に行いました。
10月
試験1か月前の直前期。平日は3〜4時間、休日はさらに多く勉強しました。10月初めに高熱が出て一切勉強できない日がありましたが、逆に試験直前に体調を崩さなかったので良かったです。この月は足別本を7〜8周目に突入し、精度が上がってきました。加えて、商法や会社法、個人情報保護法などマイナー科目を合格道場で補強。模試の自己採点では180点を取れ、戦える手応えを得ました。
11月
試験直前は体調管理を優先。新しい知識は捨て、基礎の復習に徹しました。有期大学の動画を2倍速で見直し、抜けを確認。足別本のチェックが多い部分を中心に復習しました。直前の模試は158点で落ち込みましたが、模試は参考程度と割り切ることにしました。
学習を振り返って
今回紹介した方法は、あくまで僕自身のやり方です。予備校に通う方が効率的かもしれませんが、教材をやりくりして工夫すれば合格も目指せます。僕が大切にしていたのは「しっかり寝ること」。平日は7時間、休日は12時間寝ることもありました。睡眠を取ることで頭がすっきりし、集中力も高まります。
会社員をしながら勉強している方も多いと思いますが、無理に睡眠を削るのではなく、起きている時間に全集中することが大切だと思います。資格に挑戦する皆さん、ぜひ頑張ってください。