行政書士として独立開業するとき、最初の仕事にどの分野を選ぶか迷いますよね。私も最初は「どの業務から始めたらいいんだろう」と悩みました。その中で、車庫証明や自動車登録の代行業務は、比較的取り組みやすいとよく言われます。ただ一方で「報酬が安いから割に合わない」と感じる人もいるのも事実です。では、実際はどうなのでしょうか。ここでは、デメリットだけでなくメリットや効率的に稼ぐ方法まで、現場感を交えてお伝えします。
結論:単価は低いが安定収入につながる
車庫証明や自動車登録代行業務は、単価だけ見ると安い印象があります。確かに一件数千円〜1万円前後が多く、高額報酬を狙える分野ではありません。しかし、この業務にはメリットもあります。手続きが比較的シンプルで、開業初期でも取り組みやすいこと。そして、自動車販売店や中古車業者など、継続的に案件をくれる法人顧客とのつながりを作れる可能性がある点です。工夫次第で安定収入の柱にできる分野だと私は考えています。
デメリット:報酬相場は低め
一番のネックは報酬単価の低さです。車庫証明の代行は数千円から1万円程度、自動車登録は数千円〜2万円ほどが相場です(※行政書士会報酬額統計調査より)。一件ごとの利益は少なく、多くの件数をこなさないとまとまった収入にはなりません。特に都市部では価格競争が激しく、1件5,000円未満というケースも耳にします。この点を理解しておかないと「思ったより稼げない」と感じやすいでしょう。
メリット:業務内容がシンプルで習得しやすい
逆にメリットは、業務内容がシンプルで短期間で習得できることです。書類を集めて役所に提出し、結果を受け取るという流れが中心です。例えば、車庫証明なら申請書を作成して警察署に提出し、数日後に証明書と標章(ステッカー)を受け取るだけです。特別な法律知識がなくても、基本の流れを覚えれば対応できます。開業したばかりで専門分野が定まっていない時期でも、すぐに収入源を作れる点は大きな利点です。
車庫証明業務の流れ
車庫証明の代行は、申請書の作成・提出、標章の受け取りが中心です。依頼人から車の使用者住所や保管場所を聞き取り、警察署へ書類を提出します。その後、再び警察署を訪問して証明書を受け取る必要があります。最低でも2回は警察署に行く必要があるため、効率的に動けるかが収益性を大きく左右します。私の周りでも、複数の案件をまとめて処理して移動コストを抑える工夫をしている方が多いです。
自動車登録業務の流れ
自動車登録の代行は、移転登録(売買や相続による名義変更)、変更登録(住所変更や結婚による氏名変更)、抹消登録(廃車)など多岐にわたります。これらは陸運局(運輸支局)で行います。必要書類は多く、一つの不備で手続きがストップすることもあります。特に自動車販売業者からの依頼では、一度に複数件まとめて処理を頼まれることもあり、効率よくこなせばまとまった収入につながります。
注意点:訪問コストが収益に直結する
この業務は必ず現地に行く必要がある点が特徴です。車庫証明なら警察署、自動車登録なら陸運局と、それぞれ複数回の訪問が必要です。移動時間や交通費はそのままコストになるので、効率化が欠かせません。例えば、自宅や事務所から近い警察署・陸運局の案件に集中したり、依頼をまとめて処理したりする工夫が重要です。
報酬相場:数千円〜2万円程度
車庫証明や自動車登録代行の報酬は、個人か法人か、普通車か軽自動車か、また移転か変更かといった条件で変わります。平均的には数千円〜2万円程度ですが、地域によって相場が異なります。例えば、地方では1件あたり1万円以上の報酬が多いのに対し、都市部では5,000円台もあります。報酬単価は低めですが、法人から継続的に大量の案件を受注できれば、安定収益を確保できます。
収益モデル:薄利多売型
この分野の収益モデルは典型的な「薄利多売」です。1件あたりの利益は少ないため、効率的に数をこなす工夫が必要です。具体的には、書類をテンプレート化して作成時間を短縮したり、依頼人とのやり取りをメールやチャットで完結させたりすることで、処理件数を増やせます。私の知る事務所では、1日で10件以上をまとめて処理し、月数十万円規模の収益にしているケースもあります。
単価を上げる工夫:他業務とのセット提案
報酬を上げるためには、車庫証明や自動車登録に他の業務を組み合わせるのが有効です。例えば、自動車販売店には古物商許可や法人設立のサポートを提案できます。個人依頼の場合でも、相続や遺言書の作成につなげられるケースがあります。このように、入り口を車庫証明にして、他の業務へ展開することで、収益を大きく伸ばすことができます。
行政書士の車庫証明・自動車登録代行で成功する戦略と将来性
戦略1:集客の仕組みを作る
私は開業当初、集客に苦労しました。特に車庫証明や自動車登録代行は、安定収入につなげるために法人との取引が欠かせません。例えば、自動車販売店や中古車業者と継続契約できれば、毎月安定した案件が入ってきます。飛び込み営業や電話だけでなく、DMやメールで地道にアプローチすることで信頼関係を築けました。
戦略2:業務フローをシステム化する
代行業務は件数をこなすほど収益が伸びます。私は依頼受付をWebフォーム化し、書類作成は自動入力ツールを導入しました。これだけで一件あたりの作業時間が大幅に減り、1日で処理できる件数が倍になったのです。同じ時間で効率を上げる工夫が、安定収入につながります。
戦略3:地域や顧客に特化する
車庫証明や登録業務は警察署や運輸支局に出向く必要があります。私は〇〇市に特化したサービスを展開し、移動コストを抑えました。地域を絞ることで、そのエリアの専門家として認知され、紹介も増えやすくなります。
将来性:需要はなくならない
自動車を所有する限り、車庫証明や登録は必須の手続きです。オンライン化が進んでも、面倒な手続きを代行してほしい人は多いと感じます。私自身も依頼数が減る気配はなく、むしろ法人案件が増えています。
展望1:オンライン化への対応が鍵
国土交通省の公式サイトでも、自動車関連手続きのオンライン化が進んでいると公表されています。私は早めにオンライン申請に対応し、遠方の顧客からも依頼を受けられるようになりました。今後は全国を相手にできる可能性が広がります。
展望2:ニーズに合ったサービスを提供する
今後は便利な付加価値サービスが差別化になります。例えば出張封印サービスは、顧客の自宅でナンバー交換までできるため、とても喜ばれます。こうしたサービスを提供することで、単価の高い案件も獲得できます。
よくある質問
Q1. 初心者でもこの業務を始められますか?
A1. はい。専門的な法律知識は少なくても、手続きの流れを覚えれば始められます。私も最初は不安でしたが、実際にやってみると難しくありませんでした。
Q2. 車庫証明と自動車登録、どちらが儲かりますか?
A2. 自動車登録は単価が高めですが手続きが複雑です。車庫証明は単価が低い分、数をこなしやすいです。私は両方をバランスよく扱い、安定収入につなげています。
Q3. まず何から始めればいいですか?
A3. まずは管轄の警察署や運輸支局で手続きの流れを確認しましょう。その後、ホームページやSNSを作り、サービスを発信して集客を始めるのがおすすめです。
まとめ
行政書士の車庫証明・自動車登録代行は、始めやすく需要が安定している業務です。単価は低めですが、効率化と集客の仕組みづくりで十分な収益を目指せます。私自身、この業務を軸に他の高単価業務へとつなげることができました。
数をこなすモデルを理解し、地域特化やオンライン化対応を組み合わせれば、将来性のある収入源となります。あなたも一歩踏み出し、行政書士としてのキャリアを広げてみませんか。