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副業行政書士の働き方について


目次

副業行政書士は、非常に低リスクで成功率が高い

この方法は非常にリスクが少なくて、成功率が高い方法だと僕は思っているんですよ。だからこそオススメしたいんです。これから独立して、自分が一人のビジネスマンとしてやっていくのであれば、「その思考」がないと絶対に無理です。その都度「ああ、もうダメだ、辞めよう」なんて言っていたら、絶対に経営を続けていくことはできませんから。

「副業行政書士」とは一体何なのかという話ですが、昨今は働き方がどんどん変わってきていますよね。昔であれば「正社員として働きながらアルバイトや副業をするのはダメだ」というのが当たり前でしたが、最近だと副業を推奨する会社も増えてきています。年金もあてになりませんし、将来の老後資金は自分で用意しなければいけない。2,000万円かかるとか、3,000万円、いやいや4,000万、5,000万円ないとダメだとか色々な意見はありますが、つまりは「自分で資産形成をして、自分の身は自分で守りましょう」という時代になってきたわけです。企業としても、自社にコミットしてもらいたいという思いがある一方で、そこまでの給料をどうしても出せないという事情もあるため、「空いている時間で自分で稼いでください」という、少しずつ自己責任の社会になってきたのかなと思います。

生活基盤を守りながら「長く続けること」の重要性

そんな時に「じゃあ副業をやれと言われたって、何をすればいいのか」という話になりますが、ここで一つ案としてご提案したいのが、行政書士を副業とするという選択肢です。これはどういうことかと言うと、平日は通常通り会社員などの本業でお給料をもらって生活の基盤を確保し、その中で例えば土日や祝日の休み、平日の夜といった時間を使って行政書士として開業してしまえばいい、という話なんです。実は「副業しながら士業ができるのか」という論点は昔から議論されてきましたが、結論から言うと、僕はできると思います。

では、実際どういうふうにやったらいいのか、そして注意すべき点や大変な点についても、併せてお話ししていきたいと思います。 まず、副業としてやるメリットについてですが、行政書士というのはもともと「未経験で即独立する」ケースが非常に多い業界なんです。というのも、行政書士事務所の求人自体があまりなく、一人か二人の補助者がいる程度の小規模な事務所が多いため、就職先の枠がなかなか空かないという事情がずっとありました。そんな中、業務経験がないまま独立するというのは、やはりどこまでいっても危険です。せっかく資格を取って国から「独占業務をやっていいですよ」と言われても、何をやったらいいのか、業界のことも分からない、どうマーケティングして営業し、どう案件を受注してこなせばいいのか分からない、という方があまりにも多いのです。

そんな中で、全く仕事を辞めて無収入になり、いきなり飛び込むのは、もちろん上手くいく人もいますが、やはりリスクが高いと言わざるを得ません。特にご結婚されていて奥様やお子様がいて、家族を支えていかなければならない環境の人だと、いきなり無収入になって売り上げも立たないという状況は、かなりきついはずです。

そこで、副業で行政書士をやるといい最大の理由は「お給料があること」です。お給料がある間は、生活が破綻することなく続けていけます。当たり前の話ですが、ビジネスで何が一番大事かと言えば、結局のところ「長くやること」なんですよ。事業というのは、お金がなくなった時に潰れます。たとえ事業自体が上手くいっていなくても、売り上げが立っていなくても、お金さえあればその事業は潰れないんです。そして事業というのは、長くやればやるほど人脈もできますし、知識もつきますし、チャンスに巡り合えるタイミングが必ず来るんですよ。

長くやってさえいれば。例えば野球に例えましょう。ピッチャーが投げてくる1球だけでホームランを打てと言われたら、これは相当きついです。でも、100球でも1,000球でも10,000球でも打っていいと言われたら、打てる回数が増えれば増えるほど、「まぐれ当たり」も絶対に出てくるわけです。この「まぐれ当たり一発」によって、事業がドーンと伸びていくケースは非常に多い。このチャンスが来る前に力尽きてしまうと、本当は実力があったとしても、資金がないために事業を諦めてアルバイトや転職をせざるを得なくなります。それに比較して、本業さえあればお給料があるので、潰れることはありません。これがかなり大きなメリットです。

副業行政書士が直面する課題と、その具体的な解決策

時間はかかるかもしれませんが、その時間を使ってしっかりと勉強し、人脈を作って、少しずつ売り上げを上げていく。そうした経験を積んでいく中でチャンスを待つというのは、非常にリスクが低い方法です。ですから僕は、いきなり即独立するよりは、まずは副業として始めてみることを勧めたい。今の時代なら、副業としてできることから始めて、売り上げが本業を超えたり、やっていけるという見込みが立ったりした時点で、本業と入れ替えていく。それが最も成功率が高い方法だと僕は思っています。

「じゃあ行政書士でそれをやった場合に、どんな問題が出てくるか」という点ですが、基本的には何とかなります。 例えば、日中は本業のお仕事をして、夜の時間にマーケティングや営業の勉強をしたり、あるいはブログをしっかり書き溜めてホームページのコンテンツを積み上げ、SEOを上げていったり。こうした作業には時間がかかるので、それをひたすら夜にやる。また、夜はいろいろな異業種交流会や勉強会がありますから、そういった場所に参加して「僕はこういうことができます」と自分の強みをしっかりアピールし、人脈を増やしていく活動もできます。土日はたっぷり時間があるわけですから、案件を受注できたら一気に書類を作成してしまうことも可能です。

大きな問題になってくるのは、行政書士も「BtoB」、つまり相手が企業様である場合です。企業さんは平日の日中にお仕事をされていますから、その時に問い合わせや相談が来ることがあります。ここの問題をどうするか、という点は考えなければなりません。また、許認可業務をやるのであれば、当然役所へ書類を持っていって申請しなければなりませんが、お役所は土日が休みですから平日の日中しか開いていません。この時間をどうにかする必要があります。

この2点のうち、まずクライアント様への対応ですが、これからの時代、LINEやメールなど問い合わせや回答の方法はいくらでもあります。「うちの事務所は問い合わせをメールで済ませます」という事務所も増えていますから、必ずしも平日の日中に体が動かせないからといって、仕事ができないわけではありません。そこは自分自身の工夫と事前の説明次第です。「連絡が来たらすぐにLINEやメールで返す」という体制さえできていれば、実際にクリアできます。 特にクライアント様の規模によりますが、最初は中小・零細企業様が相手になることが多いでしょう。上場会社といきなり取引が始まることはまずありません。中小企業の社長さんというのは、夜でも土日でも連絡を取り合ったり仕事をしたりしますから、夜にお会いしたり、電話やZoomでミーティングしたりすることで、十分にやり取りが可能です。

Webマーケティングは、24時間働く最強の営業マン

役所に関しては確かに少し問題があります。場合によっては郵送で済むこともありますが、基本的には「持参せよ」という究極のアナログ方式ですからね。これに関しては、その時間に持参しなければならないという縛りが出てきます。ただ、「最初はそんなにたくさん仕事が取れますか?」という話なんです。 例えば、建設業許可の代行で10万円の売り上げが立つとした場合、月に1件取れただけでも、今の収入に10万円が上乗せされるわけですから、副業としては立派に成立しています。月に1件程度であれば、有給休暇を使うなどの方法で提出しに行くことは不可能ではないはずです。もし有給が取れないとしても、信頼できる仲間の先輩行政書士にいくらか報酬をお支払いして代わりに提出してもらう、といった工夫もできます。方法はいくらでもありますから、そこは創意工夫でクリアしていけばいいのです。

「営業活動をする時間がないのではないか」という懸念もあるかもしれませんが、今の士業はアナログマーケティングからWebマーケティングにどんどん移行していく時期にあります。Webサイトを作り、リスティング広告をかけたりLP(ランディングページ)を作ったり、あるいは専門性のあるブログを書いてコンテンツを厚くしていけば、Webがあなたの代わりに24時間365日営業をやってくれるわけです。これを活用しない手はありません。 もし、Webマーケティングの知識を身につける前にお仕事を辞めてしまったら、開業してから集客を始めることになります。しかしWebマーケティングは時間がかかるため、独立してから始めたのでは売り上げが上がらず、本業の収入もないため、かなり苦しい思いをすることになります。これを副業としてやっていく分には、長い時間をかけて構築しても大丈夫なわけですから、ぜひ最初にやってほしいなと思うんです。

壁を乗り越えるための「可能思考」を身につける

そこでしっかりとした経験と知識を積み、人脈も作って、「いよいよここから独立してやっていけるぞ」というタイミングで独立する。これは本当にリスクが低い方法です。「許認可は平日じゃないから無理だ」とおっしゃる先生もいますが、考えれば方法はいくらでもあります。先輩にお願いしてもいいですし、仮にうち(古川先生の事務所)に言ってくだされば対応させていただきます。

ここで一番大事なのは、「こういう弊害があるからダメなんだ」と諦めてしまう、その考え方を直すことです。何かを実現したい、やってみたいと思うと、必ず課題や壁が出てきます。その時に「だからダメなんだ、辞めよう」ではなく、「どうやったらそれを乗り越えられるか」「どういう工夫をすれば問題を解消できるか」という「可能思考」、つまり「どうすれば可能になるか」という指向性がないと、これからビジネスマンとしてやっていくのは絶対に無理です。経営をしていれば課題だらけ、壁だらけです。何かをやれば必ず壁が出てくる。その都度「ああダメだ」と言っていたら経営はできません。出てきた課題に対して「どうやったらクリアできるかな」と考えていく。副業期間は、その練習をする時間を稼いでいるとも言えるわけです。

苦労して手に入れた資格を無駄にしないでほしい

今の行政書士試験は、2020年は受験生が5万人を超えたそうですね。その中で合格するのは約10%、4,000人から5,000人の方が合格されるわけですが、その多くが未経験のまま、せっかく取った資格を使わずに終わってしまいます。これは本当にもったいないことです。 僕も行政書士試験の勉強をしましたから、皆さんの気持ちは非常によく分かります。僕の場合は試験勉強以外は全て捨てて、1日12時間勉強し、生活費も最低限に抑えていました。友達とも連絡を絶ち、携帯も解約し、テレビも漫画も捨てて勉強していました。それほど苦労して取った資格ですから、その強いツールをぜひ副業という形からでも活用してもらいたいなと思います。

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